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室町時代(婆娑羅) × 仏花=立て花
立て花 × 空真(からしん)=南龍雲棲華

南龍室礼の根幹の華。パワーバランスを調整する雲波炎を凝縮した美の象徴。「空を空真」として表現することで、​気を通し場に浄化作用が働く。

基本的には初代清水栄心が目指した茶道の中にある花の価値に根ざしている。

具体的には初代が江戸時代のたて花師(池坊系)井上友貞の奈良での活動とその宣言にある。

もてなし・しつらい・ふるまいの視点の中に、いけばなはある。

型として五役の役枝を持ち、形式として成立する。

​名称として五景花と書き、いけばなと読ます。

当時の風潮として元禄期を経て日本が平和になり、戦国時代の戦いの記憶が消え、戦いや勝負の鋭気だった室礼が「粋や凛」とした穏やかな精神の必要や隠者的要因を感じさせる茶の場が現れてきた事にあるのではと感じています。

初代は五役を「主幹・副幹・体幹・前飾り・奥締め」とし、基礎とした。

形式景としては「立景・斜景・流景・垂景」、そして陰陽。

型としては生花・盛り花・抛げ入れ・自由花とした。

花としては「仏の座」を用いることもあったが、大衆的に華道を捉えていたので、「華は野にあるように」を大切にしていた。

それぞれに花の向きが違うのが特徴だが、仏花的いけ方は推進していなかった。

小生清水南龍は次期家元候補ではある。そうした視点では「新しい花形」を創出しなければいけない。

その研究の成果(立て花研究)が、空真(からしん)を採用した立て花系の形式花。

   1   一草一花一枝、一心

   2   供花形式の縁起花(立て花k英式)・・・室町時代期(発祥期)

 3 役枝は空真・前あしらい・後ろあしらい・前飾り・奥締めの

    五役 。

    流儀花器は検討中 。  

   

*空真という風を通す部分を形式に採用することは縁起良しを積極的に取り込む事だが、今までにない婆娑羅だと自負している。

又稽古に及んでは、形式の学びの前に「感性創出」の期間を設定する事で、個人の裁量の幅を制約(パワーバランス)から解放することも伝承に採用する。

平成・令和と生活様式の変化で、応接とか迎賓という「間と場」が個人から消えて行く傾向は、今後の象徴的流れだと思う。

その中での「華道・いけばな」の役割と何か?

​それを問い、社会に文化宣言をすることは難しい。しかし伝統というよりパワーバランスとしての役割は不変だと理解している。そして「美」が存在していることも忘れたくはない。

 

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